CDP(Customer Data Platform)とPDP(Product Data Platform)を組み合わせることで顧客データと購買データを組み合わせた新しいデジタルマーケティングの形を実現、商品軸から顧客心理をデータ化する最新の手法をご紹介します。
この記事では、CDPとPDPを活用した顧客セグメント、デジタルマーケティングの実践的なアプローチをご紹介します。顧客の行動履歴と商品情報を組み合わせ、多様化した価値観を持つ顧客の理解を深めることでLTV向上に直結する具体的な手法について解説していきます。
LTV向上に必須のツール。CDPとPDPについて解説
CDP(Customer Data Platform)とは、顧客データを一元管理し、マーケティング活動を最適化するためのシステムです。顧客の行動、購買、属性情報など様々なソースからデータを集め、統合して一貫した顧客ビューを作り出します。
PDP(Product Data Platform)は、商品に関するあらゆるデータを集約、管理するプラットフォームです。商品名、サイズ、カラーなど商品の基本情報だけでなくAIを活用した特徴タグの付与などデジタルセールスに必要な情報を一元的に管理し販売やマーケティング活動を支援します。
これらのツールをデータ利活用に先進的なメーカーや小売企業はいち早く取り入れ、顧客の生活スタイルや価値観に合わせた1to1マーケティングの実現に取り組み始めています。社内に眠る膨大なデータを統合管理し最大限活用できる企業しかこれからの時代は生き残れないと判断し、各社CDO(Chief Data Officer)の設置やデータサイエンティストの採用など行動しています。
購買履歴だけでは購買心理までは読み取れない
年齢や性別、家族構成などの属性情報やID-POSなどの購買履歴をCDPに集約することで「いつどこでどんな属性の顧客が何を購買したか」を記録しデータとして蓄積することができます。
今まで別々の部署が個別に管理していた顧客データを集約するだけでも大きな価値を生みます。CDPの導入はデジタルマーケティングのスタートラインと言っても過言ではありません。
しかし、CDPを導入し社内の顧客データを集約することがゴールではなく、その背後にある顧客の購買心理を捉えることが本質的には重要です。購買心理を分析し理解するには、”どんな商品”を買っているのか?を考慮する必要があります。個人の価値観や生活スタイルは日常的な購買選択に大きく影響します。これは今までのバスケット分析やRFM分析など購買履歴中心のデータ分析では把握しきれない領域でした。
上記の課題に対してPDPを導入することでID-POSなど購買履歴に紐づく商品に対して消費者の口コミなどをAIを用いてキーワード化した「特徴タグ」を付与し、顧客データに掛け合わせることではじめて生きたデータへと変貌します。PDPの導入により、以下3つのメリットがあります。
顧客の価値観をデータ化:特徴タグは、顧客の価値観を可視化することに役立ちます。CDPに集約した購買履歴にPDPで付与した特徴タグを加えて分析することで「どんな価値観の顧客なのか?」を表す顧客インサイトを抽出することができます。
市場の隠れたニーズを発見:POSデータを保有していれば自社だけでなく競合分析も容易に実現します。自社と競合の商品を特徴タグで分類することで市場における隠れたニーズを見つけ出すことができます。
広告戦略の最適化:商品ごとに顧客に最も響くキーワードを前面に出すことで、広告効果を高めることができます。今まで一律で届いていたメッセージから顧客と商品ごとに最適化された広告を出すことができます。
CDPとPDPを連携し価値観セグメンテーションを実現
CDPとPDPを連携させることで、顧客の価値観に基づいたセグメンテーションが可能になります。
価値観を重視したセグメントにより、顧客の価値観に合わせたコンテンツやキャンペーンを提供することが可能になりエンゲージメントを高めることができます。
例えば「健康志向」や「ダイエット」のタグがついている商品を多く購入している人には低カロリー商品やダイエット器具、ダイエットに役立つ記事をレコメンドすると「私のことを分かってくれている」という安心感を顧客に与えることができます。顧客一人ひとりの価値観を反映しパーソナライズされた購買体験の提供はブランドに対する信頼につながりLTV向上に大きく貢献します。
まとめ
この記事では、購買履歴単体で分析を行うの限界と商品特徴の重要性、そしてCDPとPDPの連携による価値観セグメンテーションの実現について解説しました。Lazuli PDPは商品情報プラットフォームとして商品データを活用したマーケティングの新たな手法を提供します。顧客理解を深め、市場での競争優位を確立するために、Lazuli PDPを活用し、データデリブンな意思決定を行いましょう。
Lazuliではデータ分析における商品マスタの整備や加工に必要なプロダクトデータの提供・データ生成を行う「Lazuli PDP」の開発・提供を行っています。CRMの最適化や社内のデータの活用にお悩みを抱えている方は、ぜひこちらからお問い合わせください。
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