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シリーズB資金調達のご報告と、未来への挑戦

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Dec.10.2024
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このたびLazuli株式会社は、シリーズBラウンドで10億円の資金調達をいたしました。本記事では、この成果に至るまで支えてくださったお客様、投資家、パートナーへの感謝と共に、私たちが描く未来のビジョンをお伝えします。AIを駆使したプロダクトデータプラットフォーム「Lazuli PDP」を通じて、企業のデジタル変革を支援してきた当社は、さらなるプロダクトの進化、組織拡大、そして海外展開を目指し、新たな挑戦を開始します。

Lazuli株式会社の代表、萩原 静厳です。このたび、LazuliはシリーズBラウンドで10億円を資金調達したことをご報告します。まず最初に、この機会をいただけたことに感謝の気持ちを伝えたいと思います。

日々私たちのプロダクトを使い、応援してくださるお客様、才能あふれる仲間たち、そして未来を信じて支援してくれた投資家の皆様、いつも関心を寄せてくださっている投資家および事業会社の皆様、本当にありがとうございます。

私たちにとって、この資金調達はゴールではなく通過地点の一つではありますが、圧倒的スピードで成長を続けた結果として、シリーズBという大きなマイルストーンを迎えられたことに安堵しております。この先も挑戦を続け、圧倒的スピードで成長し、さらに大きな未来を目指していきます。今回は、わたしたちが描く未来について、そしてLazuliのこれまでとこれからについてお話しします。

Lazuliってどんな会社?

Lazuliは、「商品情報を整理し、誰もがアクセスしやすく使いやすい形にする」というミッションを掲げ、リテール、EC、メーカーといった業界を中心に、商品情報の利活用を通じて企業のデジタル変革を支援し、社会全体が商品情報に簡単にアクセスできるようにすることに取り組んでいます。

例えば、こんな課題を解決してきました。

リテール企業
・ECやデジタル施策に対応した商品情報の整備と最適化ができない

EC事業者
・商品情報をもっと活用してLTV・CRMの向上を実現したい

B2Cメーカー
・POSデータ分析のための商品情報管理やデータの前処理が非効率的でトレンドに対応するのが遅い
・カテゴリーマネジメントやデジタルマーケティングの精度を上げたい

Lazuliはこれらの課題を、AIを駆使したプロダクトデータプラットフォーム「Lazuli PDP」で解決しています。

Lazuliの強みとは?

1. 圧倒的な効果をもたらすプロダクト

私たちのプロダクトデータプラットフォームは、顧客の事業の「基盤」となる存在です。ECやCRM、POSデータ分析、サプライチェーン効率化など、企業のデジタル施策に必要な商品情報の管理・加工・生成・連携を包括的かつ効率的に実施し、各種デジタル施策を加速させ、圧倒的な効果をもたらします。

例えば、私たちの顧客である大手小売企業のベイシア様では、Lazuli PDP導入前後でEC売上が3ヶ月で3倍、商品情報登録時間80%削減、などの大きな成果を上げ、同社のネットスーパービジネスを飛躍的に成長させています。

また、大手製造業様では、オンラインでの顧客体験の変革を実現するためにLazuli PDPを導入しました。基幹システムや各組織、自社サイトで扱っている商品データを全てLazuli PDPに投入して一括管理し、Single Source of Truthの実現に向けて取り組まれています。

インテリアメーカー様では、Lazuli PDPを通じて商品画像から特徴となる情報をテキストデータとして取得・管理しています。これにより、デジタル施策向けの商品マスタの構築・情報付与作業における生産性の向上を実現されています。

これは、従来のやり方でデータを整理するだけでは得られない成果です。AIの力を駆使し、データの「使い方」そのものを再構築しているからこそ実現できた結果です。

2. 領域を超えたソリューション

Lazuliの二つ目の強みは、「汎用性」です。リテールやEC、CPGメーカーを中心に成果を出してきました。しかしながら、Lazuli PDPは多くの業界で応用が可能です。製造業の効率化、物流の最適化、金融サービスでの顧客体験強化など、多様なニーズに対応できます。

ある大手食品メーカー様では、製造・在庫・配送・販売データを統合する際に、各システムから集まるデータの商品情報をPDPで一元化し、効率的なデータの可視化・最適化を実現しています。今までは人力で商品情報・店舗情報・法人情報を整理していましたが、Lazuli PDPのAIを活用することでデータ整備プロセスの自動化を実現しています。

さまざまな産業の企業様が利用してくださっていますが、顧客の多くがエンタープライズ企業であることも我々の特徴です。

3. 強力なチームと文化

Lazuliには、多国籍かつ多様なバックグラウンドを持つメンバーが集結しています。それぞれがプロフェッショナルであり、「顧客の成功を第一に」という価値観を共有しています。また、ミッションドリブンな文化の中で、誰もが自分の役割を超えて価値を創造することに挑戦しています。Lazuliでは海外進出を見据えた組織とカルチャーを創業時から醸成してきているので、エンジニアチームは英語を公用語としていますし、各種制度もグローバル企業を参考にして作っています。

LazuliのVALUEである Simple, Decision, Leadership, Kindness を土台とした「プロフェッショナル・チームプレイ」により、Lazuli PDPを通じた顧客課題解決および事業成長への貢献を実現しています。

今回の資金調達の意義

今回の資金調達によって、これまでの成果をさらに拡大し、次のステージへ進みます。主に以下の4つの分野に投資し、事業の成長を実現していきます。

1. プロダクトのさらなる進化

私たちは現在、生成AI(Generative AI)ベースの機能拡充を進めています。例えば、生成AIによる商品説明文の自動生成、商品画像から商品特徴タグの自動生成、PIMやDAMとしても利用できる画像・テキスト情報管理機能など、商品情報整備を効率化できる特化型のAI機能を順次リリースしています。

2. 日本市場での更なる価値提供

当社は、リテール、EC、メーカー向けに価値提供を進めてきていますが、他の領域でもまだまだ当社が解決できる課題は多分にあります。商品情報はすべての企業活動の根幹であり、顧客のサプライチェーン、バリューチェーン全ての効率化・最適化に私たちは貢献していきます。

同時にマスターデータの課題は全ての領域で起きています。既に一部着手開始していますが私たちは商品情報だけでなく、コンテンツ、メディア、店舗、法人、顧客など多種マスターデータの課題解決にも取り組んでいきます。

3. 海外マーケット進出

次なる挑戦は「世界」です。グローバルにおいても当社が貢献できるポイントがあるので、準備を進めています。北米・欧州・アジアなど、それぞれ違ったマーケット環境において当社がどう価値提供していくかは常に社内でも議論しています。

私たちはいくつかのグローバルプラットフォームとビジネスおよびテクノロジーそれぞれで連携しているので、いくつかのアプローチでグローバルにチャレンジしていこうとしています。

4. 組織の拡大

プロダクトの進化、日本マーケットの深耕、海外マーケット進出を実現するために、私たちはこのステージで大活躍する同志を求めています。セールス、BDR、マーケティング、カスタマーサクセス、ソリューションエンジニア、プロダクトエンジニア、プロダクトマネージャー、プロジェクトマネジメントなど、各チームで優秀な人材を募集中です。

最後に

資金調達という大きな節目を迎えた今、私たちはさらに大きな挑戦に向けて動き始めました。Lazuliのビジョンに共感してくださるお客様、パートナー企業の皆様、従業員、投資家の皆様と共に、新しい未来を創っていけることを本当に嬉しく思います。

Lazuliはこれからも、AIとデータの力でより大きな社会課題を解決する存在になっていきます。

どうぞ引き続き、私たちを応援してくだされば幸いです。


萩原 静厳 / Lazuli株式会社 代表取締役 CEO兼CTO

2005年 株式会社リクルートへ入社。営業、マーケティング、プロダクトマネージャー等を経験の後、データサイエンティスト兼ビッグデータエバンジェリストとして社内の複数事業のデータ/AI活用の推進をリード。
2015年 現スタディサプリAI研究所立ち上げ、東大松尾教授との共同研究をはじめ産学連携、AI活用の実証実験など数々のデータ/AI活用・事業装着をリード。
2018年 株式会社トレタ データ部門責任者兼データサイエンス研究所所長として外食領域のデータ/AI活用を推進する傍ら、AIコンサルティング会社を運営。
2020年 Lazuli株式会社を創業。
東京工業大学 大学院情報理工学研究科 修士課程修了