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データドリブンなネスレ日本がなぜ『商品データ』に注目するのか – Lazuli Executive Salon Vol.1 開催レポート

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May.7.2024
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Lazuliはネスレ日本株式会社常務執行役員の島川 基氏、株式会社顧客時間共同CEO兼 オイシックス・ラ・大地株式会社 COCOの奥谷 孝司氏をスピーカーとしてお招きし、「顧客データの次なる一手。データドリブンなネスレ日本がなぜ『商品データ』に注目するのか」をテーマに、エグゼクティブ向けイベント「Lazuli Executive Salon Vol.1」を2024年1月24日、株式会社宣伝会議セミナールームにて開催しました。国内大手メーカー/ブランドの中でDXやマーケティングに最前線で取り組む約10社の企業の方々にお集まりいただき、ブランドがデータビジネスを加速し、顧客への提供価値を最大化していく際に取り組むべき、商品データの重要性をディスカッションいたしました。

データドリブン経営になぜ「商品データ」が必要となるのか

まずはじめに、ネスレ日本の島川氏より、ネスレグループのパーパスやそれに紐づくネスレ日本のデジタル戦略についてご講演いただきました。

第一部の講演では、市場の変化への対応、今後のデジタルの役割、顧客体験の最上化を目指すプロダクト定義、そしてそれを支える戦略や組織構造、必要なデータ取得について、ネスレ日本の実際の取り組みを交えながら具体的に解説いただきました。このセッションは、参加者にとって、自社の状況に置き換えて考え、実践に移しやすい内容となり、データドリブン経営の実現に向けた商品データの重要性を再認識する機会となりました。

参加者による意見交換:顧客体験の向上やデータの活用を中心に

イベントの第二部では、島川氏、奥谷氏と参加者同士のディスカッションが行われ、第一部で得た知見を基に、各自の取り組みや直面している課題について共有し合いました。特に顧客体験の向上におけるデータの活用に関して、多くの共通課題が浮き彫りになり、参加者間での共感が見られました。

ディスカッションでは、顧客のエンゲージメントを深めるための施策に苦労されている声が多く挙がりました。システムの選定からベンダーや代理店との関係性、社内各部署との折衝、内製化が必要なポイント、データ取得の粒度など、具体的な施策実行に関しても幅広く議論が交わされました。システムに関しては、商品データの散在やそもそものデジタルデータの欠落に対する解決策などが話題に上がりました。

その中で「プロダクトを単なる商品ではなく、体験として捉えるべき」という指摘や、「顧客とつながることの価値」の重要性について、特に多くの共感が得られました。また、施策レベルにおいて、顧客理解を目的とした顧客IDやファーストパーティーデータの必要性や、顧客にとって必要な情報が網羅された商品マスタの重要性が改めて指摘されました。

これらの視点は、参加した企業が自社のビジネスモデルや顧客接点の改善に取り入れるべき重要なポイントとして強調されました。このセッションを通じて、データドリブンなアプローチによる顧客体験の最適化への理解を深め、自社に適用するための具体的なアイデアやインスピレーションを得る機会となりました。

Lazuli Executive Salonの反響と展望

第一回となる「Lazuli Executive Salon」は、製造業や小売業に従事する多くの企業にとって、顧客を深く理解し、そのためのデータ活用や組織構築に関する洞察を得る貴重な機会となりました。このイベントを通じて、参加者は自社の状況に応じて、提供された知識や事例を深く考察し、実践に移すためのヒントを得ることができました。

参加者からは、「商品データを含め、社内に散在する様々なデータを一元化することの重要性を新たに認識した」「商品マスタの質を高めることが、顧客エンゲージメント強化や社会貢献にも寄与すると気づかされた」といった肯定的なフィードバックが寄せられました。今後も「Lazuli Executive Salon」は、参加企業が直面する課題に対する解決策を提供し、最新の情報やトレンドを共有する場として、継続的に開催してまいります。