メーカーや小売業において、他社の販売戦略の分析や自社の販売状況の把握は重要です。Lazuli PDPではデータ収集機能を用い、Webにある情報を収集、構造化することで、競合調査・自社製品の販売状況の把握を可能にします。今回はその詳細について事例を交えてご紹介します。
Lazuliでは、以下のような商品マスタ・プロダクトデータに関する様々な課題にアプローチしています。
- EC掲載用データの自動生成
- 属性情報の統制・整備
- Webクローリングによる競合調査・各チャネル毎の自社商品の販売適正化
- 小売業のPOSデータと卸、メーカーの出荷データの連結から理論在庫を可視化
- CX向上に向けた商品情報整備
今回は「小売業のPOSデータと卸、メーカーの出荷データの連結から理論在庫を可視化」について、製造業・小売業での活用事例とあわせてご紹介します。
従来、メーカーが卸企業や小売企業に商品を出荷すると、それ以降の在庫の状況を追跡することは困難で、店頭在庫の状況を把握できないという状態が発生していました。今後、販売経路も多様化する中でこの状況が続くと、在庫不足に対応できないことによる販売機会の損失や過剰生産による生産効率の悪化、フードロスの増加による環境負荷の増大などにつながる可能性が高まります。
そこで、Lazuliでは、メーカー・卸の出荷データや小売業のPOSデータを連結させ、理論在庫の可視化を行う取り組みを開始しました。
店頭の理論在庫の可視化から、自社の「生産・販売・配送」等の計画、実践の最適化を進め、収益の強化を目指します。
実際に、メーカーのE社でこの取り組みが行われています。
これまで、E社では卸からの出荷データや小売での販売データの取得に工数・費用が発生する課題がありました。加えて、データを取得できても、各データで表記ゆれが発生しているため複雑な名寄せが必要となり、肝心のデータを連結できず、可視化できないという課題が発生していました。
そこで、Lazuli PDPのコア技術を用いて、各データの名寄せと分析に向けたデータの統合を実施し、理論在庫の可視化に向けて取り組みを進めています。
E社では、店頭の理論在庫を可視化することで、適切な生産量をコントロールし、食品ロスおよび食品廃棄物の発生を削減することを目指しています。また、売り場ごとの在庫データをもとに、店舗ごとの売上の差分及びその原因を分析可能にし、売上向上を目指します。
今後はフードロス削減にとどまらず、商品開発や販売戦略により一層データを活用していく予定です。
Lazuli PDPでは、こうした理論在庫の可視化だけでなく、複数のデータを連携させることによる数値予測やマーケティング施策に向けたデータ活用の実現が可能です。
関連事例や、そのほか商品データの多様な活用法については、以下をご確認いただくか、ホームページよりお問い合わせください。
株式会社ロッテ プレスリリース:https://lazuli.ninja/news/lotte-starts-using-lazuli-pdp/
「データを可視化して効率的な事業運営を実現したい」「データ活用が思うように進まない」といった課題をお持ちの方はぜひお問い合わせください。
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製造業界のプロダクトデータ活用例:https://lazuli.ninja/useful/manufacturer_clients_best_practices/
小売業界のプロダクトデータ活用例:https://lazuli.ninja/useful/retail_clients_best_practices/