商品情報(プロダクトデータ)の中でも、スペックやサイズなど、商品の属性情報の整備は必要不可欠です。しかし、その情報の整備・構造化には手間がかかります。今回はメーカーの事例を交えながら、属性情報の整備・構造化についてご紹介します。
Lazuliでは、以下のような商品マスタ・プロダクトデータに関する様々な課題にアプローチしています。
- EC掲載用データの自動生成
- 属性情報の統制・整備
- Webクロールによる競合調査・各チャネル毎の自社商品の販売適正化
- 小売業のPOSデータと卸、メーカーの出荷データの連結から理論在庫を可視化
- CX向上に向けた商品情報整備
今回は、「属性情報の統制・整備」について、メーカーの事例を交えながら紹介します。
そもそも商品情報(プロダクトデータ)は、メーカーや小売業など製品を扱う事業においてでは必要不可欠なものですが、オンラインでの顧客タッチポイントが増え、実際に顧客が商品を手に取って確認することができない中で、その必要性は増しています。従来の商品マスタに含まれる基本情報(商品名やJANコードなど)だけではなく、今では、顧客の購買意思決定・顧客体験に関わる口コミやカテゴリ、検索キーワードなどより多岐にわたる情報・データが必要となっています。
【プロダクトデータの例】
中でも、「属性情報」と呼ばれる、色や形、サイズ、素材などの商品そのものを表すための情報は、ユーザーに分かりやすく商品の特徴を伝えたり、データ分析を行なったりするうえで非常に重要な情報です。
しかし、属性情報は手作業で独自に収集・管理されることが多く、その整備は非常に労力や時間がかかる業務となっています。また、工数がかかるだけでなく、部署単位、担当者単位で基準が異なるケースもあり、属性情報の統一化がそもそも難しいといった課題についてもよくご相談いただきます。
【属性情報に関する課題の相談例】
・目視による登録のため、属人的なデータの判断、登録作業となる。
・統一されたデータではないため、分析ドライバーとして使いにくい。
・具体的な施策に繋げにくい。
属性情報を統一できていないと、ユーザーが求める商品にたどり着けず販売の機会損失になったり、正しく分類分けできずデータ分析が進まなかったりと、事業拡大の大きな課題が生まれる可能性があります。
そこで、Lazuli PDPでは、AIを活用したソリューションを提供しています。例えば、商品の画像から商品の色や属性をテキストデータとして抽出し、構造化することで属性情報の統一化を実現します。これにより、手作業に頼らず、属人化を脱却した属性情報整備の自動化が実現し、工数の削減に加え、分析の高度化や商品開発に役立つデータ活用を促進します。
実際に、Lazuli PDPをご導入いただいたメーカーのB社では、自社製品の属性情報の整備に膨大な工数や労力がかかっていただけでなく、個人の認識の差が生じてしまうことで属性情報の統一が難しく、事業成長に向けた様々な施策のボトルネックとなっていました。そこで、Lazuli PDPを導入後は、ファブリックの画像から、「色」「模様」「質感」「手触り」「光沢」「テイスト」などの商品の特徴をAIを用いて抽出したり、各ファブリックのカラーコードをRGBとして抽出し、クラスタ化することでカラーカテゴリを付与したりなど、AIを使った画像解析により、カタログに掲載されている商品画像から統一された属性情報を付与することが可能となりました。
これにより、今後は統制されたデータを用いてより高度な分析を行い、データを活用した商品開発や属性情報を活かした営業提案力の向上を目指します。
今後、商品情報(プロダクトデータ)の重要性が高まる中で、商品の属性情報の整備・構造化はより欠かせないものになっていきます。Lazuli PDPでは、画像からの情報収集だけでなく、AIを用いた様々な手法を活用することで、リッチな商品データを簡単に整備することに貢献します。
商品の属性情報の統制・整備に関する事例や、そのほか商品データの多様な活用法については、以下よりご確認ください。
株式会社サンゲツのプレスリリース:https://lazuli.ninja/news/sangetsu-begins-pilot-installation-of-lazuli-pdp/
「データ活用が思うように進まない」「データ整備を自動化したい」「統制された商品情報の整備を実現したい」といった課題をお持ちの方はぜひお問い合わせください。
https://lazuli.ninja/contact/