
商品点数が増えるほど「登録の借金」が積み上がる理由
「もっと商品を増やしたい。でも、登録が追いつかない。」
D2Cブランドやメーカー通販の担当者から、こうした声をよく聞きます。売れる商品を増やしたい気持ちはあるのに、商品を追加するたびに発生する整備作業がボトルネックになって、カタログ拡張のスピードが上がらない状態です。
この問題の本質は、新SKUを1点追加するたびにコストが定額で発生する構造にあります。これを「登録の借金」と呼ぶことにします。
新SKU1点の追加に何が必要か
1点の新商品をECに掲載するまでには、以下の作業が発生します。
商品情報の収集・整理(仕様書・画像・説明文)
各チャネルの入稿フォーマットへの変換
カテゴリ・属性の設定
画像の加工・アップロード
バリデーション・確認・修正
複数チャネルへの個別登録
これらをすべて手作業でこなすと、1SKUあたり30〜90分程度かかります。月に100点新商品を追加しようとすれば、それだけで50〜150時間の工数が必要になります。
「登録の借金」が積み上がる仕組み
問題は、この登録コストがカタログ規模に比例して積み上がっていく点です。
既存SKUの情報更新(価格改定・仕様変更・廃番処理)も発生します。チャネルが増えればその分だけ登録先が増えます。担当者が増えれば情報の一貫性を保つためのコミュニケーションコストも増えます。
結果として、「新SKUを追加するリソースが確保できない」という状態が常態化します。追加したい商品のリストが溜まる一方で、登録が追いつかない。機会損失が静かに積み上がっていきます。
借金を返すのではなく、借金が生まれない構造をつくる
この問題に対して、多くの企業が最初に取る対応は「担当者を増やす」ことです。しかし、人を増やしても仕組みが変わらない限り、登録コストはSKU数に比例して増え続けます。
根本的な解決は、1SKUあたりの登録コストを下げる仕組みをつくることです。具体的には以下の3点が有効です。
入力の自動化 サプライヤーから届くデータを自動で抽出・変換し、手入力を不要にする。
テンプレートとルールの標準化 カテゴリごとの入稿ルールをシステムに持たせ、人が都度判断しなくて済む状態をつくる。
マルチチャネル一括配信 1回の登録作業で複数チャネルに展開できる仕組みにより、チャネル数が増えても工数が増えない構造にする。
この仕組みが整うと、新SKUの追加コストが大幅に下がり、カタログ拡張の意思決定がしやすくなります。
カタログ拡張は「攻め」の施策になれる
登録の借金がなくなると、商品を増やすことがコスト増ではなく売上機会の拡大として機能し始めます。試験的に小ロットで新商品を追加し、売れ行きを見ながらラインアップを調整するといった柔軟な商品戦略も取りやすくなります。
登録作業がボトルネックになっていると感じているなら、それは仕組みを見直すサインです。
Lazuliは、商品データの登録・変換・配信を自動化するプラットフォームを提供しています。カタログ拡張を加速させたい方は、お気軽にご相談ください。